メタバースは広義で見ると、どこまで含めるか難しい問題です。またGameFiとの区別も難しいところです。
ここでは仮想通貨が存在していて、経済活動が可能なもの、なおかつゲーム性が強いものではなく、SNSのようなコミュニケーション性を重視したものを取り上げています。
また、ほとんどのメタバースはまだ稼働していません。しかし期待感が高いためクリプト界隈では注目されているジャンルです。
メタバース銘柄ランキング
1位 Decentraland(ディセントラランド)
Decentraland(ディセントラランド) https://decentraland.org/
トークン:MANA
イーサリアムを基盤とした、ユーザー主導で運営されている分散型バーチャルリアリティープラットフォームです。
今回紹介する中で一番古参のメタバースで、すでにサービスが提供されており、実際にメタバースを体験できる点が熱いです。
ユーザーが作成したコンテンツを売買可能で、将来的には個人や企業など関係なく、自由にコンテンツを生み出せるプラットフォームとして期待されています。
2位 The Sandbox(ザ・サンドボックス)
The Sandbox(ザ・サンドボックス) https://www.sandbox.game/jp/
トークン:SAND
こちらもイーサリアムのブロックチェーン上で提供されているメタバースです。
マインクラフトのように、世界観のすべてがボクセル型で表現されています。ユーザーはアバターや装備品など、様々な物をボクセル型で作成することが可能です。
作成したボクセルモデルをマーケットプレイスで売買することもできます。
こちらのメタバースもすでにサービスを開始しているため、すぐにログイン可能となっています。
3位 Otherside Meta(アザーサイドメタ)
Otherside Meta https://otherside.xyz/
トークン:ApeCoin
NFT人気を牽引する「Bored Ape Yacht Club」を手掛けるYuga Labsが手掛けているメタバースプロジェクトです。
プロジェクトはまだ始まったばかりで、トレーラームービーぐらいしか見えてきているものがありません。
にもかかわらず、2022年5月に行われた10万点の土地証書からなるNFTコレクションは即完売で、購入が殺到しすぎてイーサリアムのブロックチェーンで処理できる範囲を超えてしまったほどです。
物凄く期待されているのが、ひしひしと伝わってきます。
4位 Bloktopia(ブロックトピア)
Bloktopia(ブロックトピア) https://www.bloktopia.com/
トークン:BLOK
メタバース開発チームに、プレイステーションの開発者であったSIMON BENSONが参加していたり、投資家にAnimoca Brandsの名前が挙がったりしており、さらにメタバース内に様々なクリプト企業が参加することが決まっていたため、2021年の後半に一気に盛り上がったプロジェクトです。
2022年中盤にベータテストが予定されており、2022年後半にサービス開始が予定されています。
5位 Everdome(エバードーム)
Everdome(エバードーム) https://everdome.io/
トークン:DOME
エバードームは火星を舞台とした、現実と変わらないほどの超リアルなメタバース空間を作ろうしているプロジェクトです。
3DのNFTを作成するMetaheroと、3Dスキャナーを専門とするWDW(Wolf Digital World)が協力しており、実際の人間を3Dスキャンし、リアルなアバターが完成する映像などが公開されています。
ロードマップを確認すると2022年内にサービスが開始することはなさそうです。
6位 XANA(ザナ)
XANA(ザナ) https://xana.net/ja/
トークン:XETA
XANA(ザナ)の主な特徴は、メタバース内でNFTのカードバトルができる、ウルトラマンや鉄腕アトムとコラボしたNFTを発売している、マルチプラットフォームに対応するという点です。
特に注目したいのはPCやスマフォ、VRなど様々な方法でメタバースにアクセス可能にするという点で、他には無い特徴と言えます。
またブロックチェーンプロジェクトには珍しく、公式サイトが日本語に対応している所も、日本人から人気を集めている理由のひとつです。
7位 Wilder World(ワイルダーワールド)
Wilder World(ワイルダーワールド) https://www.wilderworld.com/
トークン:WILD
Wilder World(ワイルダーワールド)は壮大な世界観が特徴のメタバース空間です。
家、靴、車など様々なNFTが販売されています。土地は2022/5/12時点で販売されていません。
公式サイトを確認したのですが、ロードマップがわかりませんでした。開発状況を察するに2022年内のサービス開始は無さそうです。
仮想通貨大手投資会社であるDigital Currency Group(DCG)が出資しています。
8位 Gamium(ガミウム)
Gamium(ガミウム) https://gamium.world/
トークン:GMM
アバターにデジタルIDを付与する試みが行われています。web2でいうところのFacebookのような立ち位置を目指しているメタバースと言えます。
DAO Makerがパートナーとなっています。
総評
次世代のSNSを担うと予想されているメタバース銘柄の仮想通貨には、物凄い資金が流れています。
しかしどれも一過性の持ち上がりは見せるものの、開発段階が長引いたり、サービスが開始されてもユーザーの伸び悩みがあったりと、順調に進んでいるとは言い難い状況です。
それでもメタバースは期待されていますし、10~20年の先を見据えれば間違いなく伸びていく分野だと思います。