仮想通貨の取引に慣れて来た人は、海外の取引所が気になってくるのではないでしょうか?そんな中、Kraken(クラーケン)について知りたい人は、こちらの記事をチェックしていってください。特徴や魅力、評判や口コミ、メリット・デメリット等について、徹底的に解説していきます。
目次
Kraken(クラーケン)ってどんな取引所?
Kraken(クラーケン)の概要
Kraken(クラーケン)は、2011年にアメリカのカリフォルニア州サンフランシスコで設立された、仮想通貨取引所(暗号資産交換所)です。
日本に進出したのは、2014年のことで、日本語や日本円にも対応しています。比較的歴史は長いのですが、国内での知名度はあまり高くなく、他の海外取引所と比べても、利用者はあまり多くありません。
クラーケンと言えば、マウントゴックスから仮想通貨が流出した際、破産手続きの支援を表明したことでも知られている、良心的な企業です。
Kraken(クラーケン)の特徴
クラーケンの特徴としては、海外の取引所でありながら、日本語や日本円での入出金に対応しているところ、レバレッジ取引が可能であるところ、取引量に応じて手数料が安くなるところなどが挙げられます。
また、iPhoneのアプリに対応しており、標準版は取引のために板やチャートを使わないなど、操作がシンプルであるところも、大きな特徴でしょう。
その他の細かい特徴については、以下のメリット・デメリットの項目で詳しく解説していきます。
Kraken(クラーケン)取扱通貨一覧
日本居住者が、クラーケンで取引できる通貨の種類は、以下の通りです。
- Bitcoin(BTC)
- Ethereum(ETH)
- BasicAttentionToken(BAT)
- BitcoinCash(BCH)
- Chainlink(LINK)
- Litecoin(LTC)
- OMGNetwork(OMG)
- Ripple(XRP)
Kraken(クラーケン)のメリット
日本語に対応している
クラーケンは、日本語に対応しているため、英語が苦手な人でも問題なく利用することができます。
海外の取引所だと、英語表記のみのところも多いので、日本語に対応してくれているのは、それだけで大きなメリットであると言えるでしょう。
日本円の入出金が可能
クラーケンは、海外の取引所としては珍しく、日本円を入出金することが可能です。
その他の海外取引所だと、一旦国内の取引所に日本円を入金し、そこで仮想通貨を購入してから送金を行って、ようやくスタートラインに立てることがほとんどなので、これもまた大きなメリットであると言えます。
日本円による入出金は、全て住信SBIネット銀行を通して処理されます。現金、クレジットカード、デビットカードなどによる入出金には、対応していません。
レバレッジ取引が可能
クラーケンでは、レバレッジ取引を行うことが可能です。
レバレッジ取引(FX取引)とは、元資金の何倍もの倍率を掛け、少ない金額で大きな利益を狙う取引のことです。失敗するリスクも大きいので、日本国内では廃止されているところも多い中、クラーケンでは最大で3倍までのレバレッジ取引を行うことが可能です。
手数料が安い
クラーケンでは、取引に掛かる手数料が比較的安めです。国内の取引所と比較してもお得だと言えるレベルで、特にアルトコインの取引手数料の安さには定評があります。
また、販売所で掛かるスプレッド(売値と買値の価格差)も幅が狭いと評判になっています。
長く利用するほどお得になる
クラーケンでは、取引回数が多くなると、手数料が安くなります。長く利用を続けていれば、それだけでどんどんお得になっていくわけです。
セキュリティ対策が万全
クラーケンは、セキュリティのレベルが高いことでも評価されています。
二段階認証を採用していることに加え、グローバル設定のロック機能で、ユーザー情報のハッキングを阻止しているなど、対策が徹底しています。
長い歴史の中で、過去に一度もサイバー攻撃を受けたことがないのも、信頼できるポイントと言えるでしょう。
Kraken(クラーケン)のデメリット
サーバーが重い
クラーケンはサーバーが重たく、アクセスできるまでに時間の掛かることが多いと指摘されているようです。
たとえば、日本円を入金した場合、反映までのタイムラグが大きかったり、別画面へ移行する際にエラーの出ることが多く、アクセスし直さなければいけないことがあるようです。
流動性がやや低め
クラーケンは、世界的な人気取引所と比較すると、仮想通貨の売買がそこまで頻繁に行われていないようです。そのため、注文自体が通りにくいなど、狙った時間での売買や、投資戦略などに支障をきたしてしまう可能性もあるようです。
Kraken(クラーケン)の評判は?
Kraken(クラーケン)の良い口コミ
クラーケンは日本語に対応しており、日本円での入金もきちんと行われるので、そのへんは満足しています。2段階認証の設定も可能なので、セキュリティ面も安心だと思います。
Krakenは昔からセキュリティが高い取引所として知られてますね。
Krakenがハッキングにあったら仮想通貨から撤退するという人もいるくらい信頼されます。
以前起きたMt.Gox問題の後にもセキュリティが破られていないことから、Krakenは安心できると思い、利用してみようと思いました。希望としては、レンディングができるようになったり、手数料が無料になったりといったメリットが欲しいです。ただ、トレードをメインにしている人は、セキュリティの面でメリットがあると思います。
Kraken(クラーケン)の悪い口コミ
クラーケンは、使いづらいツールで、初心者の人には向いていないかもしれません。また、入金処理が遅いので、すぐにトレードを開始したいという人は国内の取引所の方が良さそうです。
iPhoneのアプリのみで、アンドロイド用はないのが残念です。外出先で取引するにはノートパソコンを持っていかないといけないですが、荷物になるので不便です。
Kraken(クラーケン)の使い方は?
Kraken(クラーケン)に登録する方法
クラーケンにアカウント登録する方法は以下の通りです。
- 公式サイトのTOP画面で「利用開始」ボタンをクリックします。
- メールアドレス、ユーザー名、パスワード、現住国を入力します。
- クラーケンから届いたメールに従い、アカウントを有効化します。
Kraken(クラーケン)に口座開設する方法
クラーケンに口座開設する方法は、以下の通りです。
- 認証申請ページで認証レベルと条件を確認する。
- 氏名、生年月日、電話番号等の情報を登録する。
- 住所を登録する。
- 本人確認書類を提出する。
- 全てアップロードしたら認証申請をクリックする。
- 二段階認証の設定をする。
クラーケンはセキュリティレベルが高いため、項目ごとにQRコードを読み取らせるなど、手間の掛かる部分もありますが、それくらい安全性に配慮してくれている取引所の方が、安心できるでしょう。
Kraken(クラーケン)の手数料
クラーケンを利用する際に掛かる手数料は、以下の通りです。
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 250円 |
取引手数料 | 0%〜0.26% |
取引手数料は、通貨ペア、直近30日間の取引量、注文の際にメイカーであったかテイカーであったか等によって決定されます。利用すればするほど料金は安くなっていきます。
手数料は予告なく変更されることがあるので、念の為、取引の前に公式サイトで手数料について確認しましょう。
Kraken(クラーケン)でよくある質問
クラーケンは日本人に向いている?
クラーケンは、日本語に対応していますし、日本円の入出金にも対応している数少ない海外の取引所です。セキュリティのレベルも世界一と言えるほど高いので、心配性な日本人には特に向いていると言えるでしょう。
また、日本人はアメリカブランドに弱いので、そういった意味でもクラーケンは、日本人向けの取引所であると言えます。
ただ、日本人はサービスの質以上に、メジャーな取引所であるかどうか、ランキングが1位であるかどうか、周囲の人がみんな利用しているかどうかを気にする傾向があるので、そこを考えると、国内においてマイナーな存在であるクラーケンよりも、テレビCMで良く見かけるコインチェックやGMOコインなどの方が安心して利用できるのかもしれません。
クラーケンで詐欺被害に遭う可能性はある?
クラーケン自体が悪いわけではありませんが、クラーケンになりすまし、トレードの仕方を教え、追加の入金を迫るといった詐欺犯罪が発生しているようです。
フィッシング詐欺に対する注意喚起は、クラーケンの公式サイトにも掲載されています。
偽サイトに入金してしまわないためには、URLが本当に公式のものであるかどうかしっかりチェックするといった対策が挙げられています。
まとめ
米国発のクラーケンは、日本国内においてそこまで知名度の高い取引所ではありませんが、歴史が長く、ハッキング被害に一度も遭ったことがないなど、セキュリティ面において非常に優れているので、おすすめできます。
海外の取引所の中では珍しく、日本円の入出金にも対応しているので興味を持った人は、口座開設だけでも行ってみると良いでしょう。