仮想通貨の時価総額ランキングで世界トップ10入りが目前に迫っている、バイナンスUSD(BUSD)のことが気になっている人はいませんか?バイナンスで流通しているコインであることは想像できるでしょうが、こちらでは具体的にどういった特徴やメリット・デメリットがあるのか、具体的な買い方の手順、将来性まで、徹底的に解説していきます。
目次
バイナンスUSD(BUSD)とは?概要と特徴
バイナンスUSDは、2019年9月より発行されているバイナンス発の仮想通貨です。
先行して発行されているUSDT(テザー)や、USDC(USDコイン)には及ばないものの、急速にその価値を上げており、仮想通貨の時価総額ランキングでトップ10に迫る勢いとなっています。
米ドルと価格連絡しているステーブルコイン
バイナンスUSDは、一般的な仮想通貨と違い、米ドルと価格連動しているのが特徴です。ビットコインやイーサリアムのように、1日のうちに価格が激しく変動するといったことはありません。こういった特徴を持つ仮想通貨のことを、ステーブルコイン、ペッグ通貨、などと呼びます。
ステーブルコインは、他の仮想通貨で稼いだ暗号資産を、一旦変換して送金したり保管するための、避難所のような形で投資家達に利用されています。その他のコインのままで所有しておくと、価値が激しく上下してしまうので、ステーブルコインに変換しておく方が安心なのです。
バイナンスのチェーン上で利用するとお得
バイナンスUSDは、主にバイナンスのブロックチェーン上で機能を果たすステーブルコインとして誕生しています。バイナンスを利用する際、バイナンスUSDを所有しておくと、様々なメリットが得られ、あらゆる機会でお得になります。
どんな取引所でも流通しているわけではないので、使える機会がほとんどないのでは?と思うかもしれませんば、バイナンスは世界最大の仮想通貨取引所。ほぼどんなアルトコインでも揃っているので、バイナンスにさえ口座開設しておけば、そもそもバイナンス内のみで取引を完結させられるケースが多いわけです。
バイナンスUSD(BUSD)の価格と時価総額
バイナンスUSDの価格や時価総額は、コインマーケットキャップで確認できます。価格に関しては、米ドルと連動しているため、頻繁にチェックしなくても大丈夫でしょう。
バイナンスUSD(BUSD)のメリット
バイナンスは世界最大の取引所である
バイナンスUSDは、前述の通りバイナンス上で機能する便利なステーブルコインだと説明しました。
一般的な取引所の場合、そこでしか流通していないコインに、そこまで高い価値があるとは断言できません。しかし、バイナンスに限っては、世界最大の取引所なので、バイナンス専用のコインとは言っても、充分に高い価値があると言えます。
送金や保管の手段として利用できる
バイナンスUSDのようなステーブルコインは、稼いだ仮想通貨を一旦変換して置いておくのにとても便利です。米ドルと価格連動しているという性質上、保管している間、送金している間に、激しく価格が上下し、「こんなはずじゃなかった…!」なんて事態になることがありません。
バイナンス内で送金をしたり、しばらくの間取引をせずに仮想通貨の状態で放置しておきたい時など、バイナンスUSDを積極的に利用すべきでしょう。
透明性が高くて安全な通貨である
バイナンスUSDは、先行して発行されているUSDTやUSDCと差別化を図るため、徹底して透明性が高いことをアピールしています。これは、世界最大の仮想通貨取引所ならではの企業努力と言えるでしょう。
バイナンスUSDは、米国ニューヨーク財務省管轄の元、毎月監査を実施し、資産の裏付けを行っています。96%が現金という高い割合になっているため、安全性は非常に高いです。
バイナンス上での取引手数料が無料
バイナンスのブロックチェーン上においては、バイナンスUSDの取引に手数料が一切掛かりません。これも、大きなメリットと言えるでしょう。
バイナンスUSD(BUSD)のデメリット
日本国内の取引所では入手できない
バイナンスUSDは、バイナンスで販売されているコインになるので、コインチェック、ビットフライヤー、DMMビットコイン、など国内の取引所では入手することができません。
ただ、バイナンスは海外の取引所でありながら日本語対応していますし、日本円の入金も可能ですので、その他の海外取引所と比較したら、難易度はかなり低いです。
ただし、日本円での購入は少々割高となってしまうので、既に日本国内の取引所を開設しているのであれば、そこからビットコインなどを送金し、仮想通貨でバイナンスUSDを買うのが望ましいです。
カウンターパーティーリスクがある
バイナンスは中央集権的な仮想通貨取引所です。そのため、バイナンスの経営が破綻してしまったら、バイナンスUSDも同時に価値を失うことになってしまいます。
このリスクのことを、カウンターパーティーリスクと呼びます。
バイナンスUSD(BUSD)の買い方・購入方法
バイナンスUSDを買うためには、まずバイナンスで口座開設をする必要があります。
バイナンス内の口座に暗号資産のストックがあるようならそのまま購入できますが、口座に資産が無い場合は、バイナンスに入金をします。
入金をするためには、バイナンスに直接日本円を入れるか、日本国内の取引所から購入用のペア通貨(ビットコイン等)を送金します。
取引所で口座開設する方法は、取引所ごとに異なりますが、概ね以下の通りです。
口座開設の手順
- 公式サイトにアクセスする。
- メールアドレスを登録する。
- 個人情報を入力する。
- 二段階認証の手続きをする。
- 本人確認の手続きをする。
- 口座開設が完了する。
仮想通貨で、BUSDを入手する場合、トレードでも可能ですが、おすすめはコンバート(両替機能)です。
コンバートの手順
- メニューのトレードからコンバートを選択。
- 上の枠にBTC、下の枠にBUSDを設定。
- コンバージョンプレビューをクリック。
- コンバートをクリックし、両替を完了する。
バイナンスUSD(BUSD)でよくある疑問
バイナンスUSD(BUSD)のコントラクトアドレスって?
コントラクトアドレスとは、契約情報が記載されたアドレスのことであり、主にウォレットとトークンを連携される時などに必要となります。
見た目が送金先のアドレスに似ており、勘違いしてしまいやすいので、間違って送金先にコントラクトアドレスし記載してしまわないように注意しましょう。
バイナンスUSD(BUSD)とメタマスクの関係は?
メタマスクは仮想通貨業界の中で、最も有名な「ウォレット」であり、主にイーサリアム系列で機能します。ただ、メタマスクはバイナンスチェーンにも接続することが可能です。よって、バイナンスUSDをメタマスクに追加することもできます。
バイナンスUSD(BUSD)と USDT・USDC の違いは?
バイナンスUSDについて知ろうとする時、誰もがUSDT・USDCなどのステーブルコインと「どう違うのか?」を気にするでしょう。
バイナンスUSDは、バイナンスのブロックチェーンで有益性を発揮するコインなので、テザー社が発行しているUSDTや、サークル社が発行しているUSDCのように、汎用性があって、どんな取引所でも取り扱われているわけではありません。
しかしそれでもBUSDが人気となっている理由は、バイナンスが世界最大の取引所だからであり、さらにニューヨーク財務省と連携が取れており、透明性が高いからでしょう。
利用者の多さや知名度では、USDT・USDCの勝ちなのですが、信頼度の高さでいうと、BUSDに軍配が上がるというわけです。
バイナンスUSD(BUSD)の今後と将来性
バイナンスUSDは、時価総額の世界ランキングトップ10に迫るほどの勢いなので、可能性・将来性は充分にあると言えるでしょう。主にバイナンスチェーン上で効果を発揮するコインなので、バイナンスを利用していなければ価値を感じられないかもしれませんが、バイナンスは世界最大の取引所なので、口座開設をするメリットは充分にあると言えるでしょう。
まとめ
以上、世界最大の取引所、バイナンス上で機能するステーブルコイン、バイナンスUSD(BUSD)の特徴やメリット・デメリット、購入方法などについてお伝えさせてもらいました。
バイナンスは海外の取引所なのに日本語対応しており、日本円での入金も可能ですが、直接日本円を入金するより、仮想通貨を送金する方が手数料が安いので、まずは日本国内で口座開設をしておくと良いでしょう。