仮想通貨の仕組みは、ブロックチェーンという画期的なアイデアによって現実化されることとなりました。
そして、このブロックチェーンを発明したのは、日本人なのではないか?と言われています。
今回は、仮想通貨を発明した人物の謎について迫ります。
仮想通貨を発明したのは「サトシナカモト」
データのみでやりとりを行う仮想通貨が、ブロックチェーンの技術によって可能になることを発表したのは、サトシナカモトと名乗る人物です。
この人物は、仮想通貨の論文が発表された2008年から10年以上が経過している今となっても、一体誰なのか…、年齢、性別、国籍、などその正体が全く特定されていません。
名前だけから推測すると日本人男性のようですが、論文に日本語が登場せず、流暢な英語が使われていることや、サトシナカモトがネットにアクセスしていた時間帯がアメリカ圏の生活リズムに一致することなどから、日本人ではなく海外のチームが偽名としてサトシナカモトの名前を使っていたのではないか?など様々な憶測が飛び交っています。
サトシナカモトの正体は、Winnyの金子勇?
ところで、ブロックチェーンの仕組みを世界で初めて、実世界において活用していたのも日本人だと言われています。
2002年に『Winny』という、ブロックチェーンの仕組みを応用したソフトが開発され、このシステムは非常に革命的であると称賛されました。しかし、悪意あるユーザー達に違法ソフトのコピーをするための道具として悪用されてしまったことが原因で、Winnyの開発者は逮捕されてしまうことになったのです。
その人物の名前は、金子勇。
金子氏はその後、何年も掛けて裁判で争い、2011年に最高裁でようやく無罪を勝ち取るのですが、2年後の2013年に、心筋梗塞により突然死しています。
実は、この金子勇こそが、サトシナカモトの正体ではないかという説があります。
仮想通貨の論文とWinnyの技術に共通性があることや、サトシナカモトの保有しているとされているビットコインが一度も使われていないこと、本物のサトシナカモトがいつまでも名乗り出ないことなどから、既に亡くなっている金子氏がサトシナカモトの正体であるとする説の信憑性は、さらに増しています。
金子氏は、お金儲けよりも、国益を優先しようとし、自分の発明がみんなの役に立てばそれで良いと考える人物でした。だからこそ、無料でソフトウェアを提供していたのにも関わらず、それが思いがけず犯罪の温床と化してしまい、犯罪者の汚名を着せられてしまったのです。
サトシナカモトが金子勇なのかどうか、その真相は定かではありませんが、世界を変えるほどの大発明をした日本人がいたにも関わらず、悲運に巻き込まれて人生を狂わされ、急逝してしまったのだとしたら、なんとも辛い話ですね…。